12月11日のブログ、「プリアンプ道」の続編でございます。
実はあの後、あのブログを書いたのがきっかけで、高校時代に自作したプリアンプを探したところ、発見されまして、早速電池を入れてつないで音を出してみたところ、
、、、もうね、なんていったらいいんでしょうね、人生と言うものを感じてしまいましたよ、あたしゃあ。
ビックリを通り越してね、感動すら覚える、それほど印象的な出来事でした。
それはまるでね、高校時代に付き合ってた彼女にね、その後ずいぶん年月がたって大人になったある日、十数年ぶりにばったり再会したら、ものすごく最高の女だった、みたいなね。
男は成人してその後いろんな女性と付き合うことになるんだけれど、なかなかこれといったいい女性にめぐり合えないで、悪い女に騙され傷つき、へんな女にも苦労させられ、まあ、人生こんなもんなのかな、なんて思っていたところにね、高校時代初めて付き合った彼女に再会したら、これがもう理想の女性だった、みたいなね。
おれの青春を返せー!的な気持ちですよ。
20代の頃のあの苦労はなんだったんだろう、って考えてしまった(笑)
ま、それはいいとして、今まで聴いたことないような(いや、高校生の時に聴いてたハズだ)、シルキーでミルキーでクリスピーで太く美しい音。
もう笑ってしまった。
これはね、散々苦労してきた今だからそう思えるんですよ。
で、なんでそんなにいい音なのか考えてみたところ、納得な事実が判明。
実はこれに使われているパーツはすべて70年代後半~80年代前半のモノであるということ。
そう、まさしくこれはビンテージ機材ということなのだ。
この時代はアナログ絶頂の時代なので、同じパーツでも現代のモノより遥かに音がいいのは周知の事実である。
これがそのプリアンプの基盤。
コンデンサは77年頃に買って置いておいたストックを使って作った記憶がある。
私は小学生の頃からラジオなどを自作していた電気少年でもあったので、そんなパーツのストックがあったわけですね。
ものすごく安いパーツで構成されていて、しかもいい加減な造りです(笑)
だってねー、高校生だったから、10円でも安く作りたかったし、とりあえず音出ればなんでもよかったもんねー。
ほんとテキトーに作ってありますね。
そこで思い立ったのが、これと全く同じものを現代で考えられる最高のパーツで作ってみたらどうか。
ということでした。
つづく。
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